2018 定期テスト週間(その2)
先週、メイン中学と高校の第1回目のテストが終わりましたが、今週あと2つの中学の定期テストが終われば、第1回定期テストの全日程が終了となります。
GW開けから4週間にわたった、新年度第1回目の土日テスト前開室。「1学期は大変」というのが正直な感想でしたが、今回は第4週目に登場した最終組の様子を紹介いたします。中学で言うと衣笠中と西ノ京中になります。
最終週の組は、意識の高い生徒というか、学年が上がって一皮むけた生徒を多く見つけることができ、その生徒達から発する空気が自習室に充満し、4週間の中では最終組が最もピリッとした空気を醸し出していたと思います。
最終組は、中3生の比率が高いこと、ほとんどの中学や高校のテストが終了していたため、自習室が混雑する事がなかった事もその要因として上げられるでしょうが、何よりテスト日程が遅かったという事が、良い方向に作用したようです。
他の中学のテスト期間中、否応なく通常授業もテストモードになるため、彼らにとっては早めの対策につながったと思います。
特に行動面で印象に残ったのは、後半組は、お友達同士で来ていても、友達どうしでご飯を一緒に食べることがほとんど見られなかった事でした。
「怒られるから、そうしている」のではなく、単純に「時間が長くなる」事を嫌っての行動のように見受けられました。結果、皆がその流れに従った、そんなところです。
「一緒に食べる事」を注意しているのではなく、その結果として「時間が長くなる」ことを注意している私の思いと見事に一致。
さらに、「塾にはまったかも」とか「前より全然来てない?」とか「今回はちょっと手応えある」とか「前回で塾来たら結果出るって分かったから今回は利用しまくる」など、パンフレットに書きたくなるような声が、入塾2年目、3年目を迎えた生徒から多く聞かれたのも大きな特徴。
この集団を見ていると「うちに1年いたらこうなりまっせ」と自信をもって話をすることが出来ます。
もちろん、その一方で、後半組にも私にたくさん注意された生徒が登場しました。新入生の多い1学期は、多くの点で注意を受けます。4週通じて、勉強法で多く注意された点を3つあげます。
教科書見つめ隊
一見真面目に見えるので注意が必要です。問題を解くこと(頭が疲れること)を避けるくせがついているので、演習などで負荷をかけ「見つめているだけでは覚えていない」ということを自覚させる(バレている事を知らせる)のが効果的な治療法です。しっかりと頭に入っていれば、見つめ隊に入隊しても構いませんが、まずいません。
この見つめ隊は、中3になるまでに絶滅するのですが、導き方を間違えると「ノートまとめ隊」または「過去問しかしない隊」にと中途半端な進化を遂げるので、見つけ次第指導をしていきます。
ノートまとめ隊
ノートまとめ。これ自体は立派な勉強法の1つです。昔、自分が間違った問題を全部ノートにまとめ「入試前はこれを見直すだけ。最高の問題集」と語る友人がいましたが、確かに結果を出していましたし、私自身も社会だけは「まとめノート」を作っていた記憶があります。
では、なぜノートまとめをすると怒られるのか。それはテスト3日前だからです。ノートは見直すために書くのもの。3日前だと見直しまでできますか?問題演習の時間はどうするの?それに、そもそもまとめ自体半分も終わってないよね?はい、これも頭使いたくないだけのラクしたい認定となります。
漢字大好きっ子
これ、本当に多いです。「ココから出る(ココからしか出ない)」と書かれた漢字プリントを握りしめ、ひたすら書写をしています。注意をすると「ここから15点分出るんです」と訴えるその言い方、顔つき、そして、その子が取ってくる低い点数まで、見事に昔から同じです。
いいですか?漢字をしているから叱られるのではありません。漢字しかしてないから叱られるのです。そして、漢字しかやらないその理由は・・・あなたが一番分かっているはず!
まあ、他にも長時間座ってられない病からのトイレやコンビニに行きたがるなど色々ありましたが、すべて根は同じだと思っています。
頭を使いたくない、ラクしたい。ということですが、なぜそうなるのか、結局は「自分のために」勉強していない。ただ、それだけの事だと思います。「勉強の方法が分からない」とか「やる気が・・・」とか言っているのも全て根は同じ。
やらされている勉強を続けても効果はありません。だから、保護者の方には、「本人が気づくまで待って下さい」と言っているわけです。もちろん、変わるためには多少の「強制」も必要ですし、行使もしますが、強制ばかり続けても・・・です。
それに渋々でも塾に来ている生徒であれば、いつかどこかで気づきます。それを信じて待つことが一番早い。「やる気スイッチ」などそんな便利なものはありません。「成長」を促すしかないですし「成長」を待つのみです。
実際、今回も多くの生徒の成長ぶりを感じました。少しずつ子供たちは変化しています。まずは、自習室に何時間滞在することが出来るようになったかを見てあげてください。
この「耐性」って大きいですよ。今回も1時間も滞在できなかった新入生を見るにつけ、大きなポイントの1つだと感じました。
そもそも、耐性がない子が長時間滞在できる自習室の方が問題です。逃げ出したくなる自習室。まずは、そこに何時間居続けることが出来るかが、成績アップのカギとなります。
そんな「耐性」を身につけさせることを含め、一つ一つ口酸っぱく言いたくない事を言いながら、地味な作業を繰り返しつつ、成長を待つしかありません。学問に王道なんてありはしないのです。
さて、次回はテスト当日朝の学習会、通称「朝学」の様子をお伝え致します。
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