2016年 私学入試を終えて
本日は、前期2日前であるとともに、定期テスト前でもあり、入塾説明会の日、そして、あと1校だけ残っていた高校の合格発表日でもあります。
朝9時から開講しておりましたが、中3に混じって、意識の高い中1、中2生も来塾し、私学組が抜けた穴を埋めてくれます。
合格報告に来られた保護者の方が、その姿を見て「中2から凄いですね。うちの子とは大違い」と感心していましたが、続々とやってくる合格報告の姿を目の当たりにした将来の受験生たちの反応も面白いものでした。
自習室をよく利用しているからこそ機会を逃さないのでしょうが、こういう良いタイミングの時に必ずいる生徒というのは、ほぼ決まっています。
「運がいい」のではなく、「努力している」からであり、ベッドで寝そべってばかりの人間にチャンスや幸運が訪れることはないという事でしょうか。
この受験生予備軍にとっても、やはり受験は最大の関心事であるようです。保護者の言葉、笑顔で報告している先輩の言葉に、目こそプリントの方に向きつつも、しっかりと耳はこちらに傾けています。
自身の姿に重ね合わせているらしく、試験前日は落ち着かなかったというN山さんの話に、「自分だったら泣いている」と、テスト勉強そっちのけで思わず反応してしまう予備軍。
見事、特待生で合格したN山さんをもってしても、中2生にも連日頑張っている姿を目撃されていたN山さんでも、入試は決して余裕ではなかったという告白は衝撃だったようで、じゃあ頑張ってもいない自分はどうなるんだという不安を募らせる予備軍達。
いやいや、頑張ったからこそ不安になるのですけどね。
さて、そんな予備軍が、一番驚くのが「本人は塾が終わってしまって寂しいと言っている」という受験生の保護者の声。
「うそ!私だったら、受験終わったら即塾とはおさらばやで!」と当然の反応を示しますが、きっと、1年後には全く逆の台詞を言ってくれるという確信があります。なんだかんだ言っても、テスト10日前の日曜の朝から塾に来ているような生徒さんですから。
それにしても、今年は「寂しい」と言ってくれる生徒が多い。そりゃ感傷でしょうが、それにしても、私のこれまで経験してきた感傷のレベルを超える感覚で言ってくれているような気がします。この塾、何かつかんだんでしょうか。
まあ、それはさておき、次々と保護者の方が来られ、生徒の合格報告があり、その度にニヤけ顔の私に、「先生、ほんま幸せそうやな」とからかわれる始末。いつもの光景。やはり、なんにもつかんでいないのかも。
しかし、そりゃ、にやけますよ!単に合格というだけでなく、特待生での合格だったり、コースが1つ上だったりと、嬉しい報告しかなかったのですから。
何と今日の発表だけで、8名もの特待生合格、他の私学を合わせれば、特待生は15名(うち2名は2校で特待生合格)
なんと塾生の半数以上が特待生合格を果たし、その全員が希望するコース、もしくは1つ上のコースでの合格という、今年の中3生にふさわしい結果ではないですか?
思わぬ特待合格に、進路変更の相談を受けます。その光景も、受験生予備軍がしっかりと気にしていました。「特待生」という言葉を、初めて知った生徒もいるでしょう。それにより生じる悩みも、ぼんやりと理解したはず。
そして、私との話が終わった後、そのまま勉強を始めたその中3生の姿もしっかりと目に焼きつけた予備軍。
公立入試が終わるまで、まだ君たちの番とは言いませんが、期待しています。
さて、本日の入塾説明会では、こんな素晴らしい中3生の話を中心にさせていただきました。午前中、生徒の質問に忙殺されながら何とか完成させた1枚の資料を手に。
12月評定での大幅な内申アップは、地元中学校の方針と合致しただけかもしれませんし、手柄顔するわけにもいきませんが、でも、「結果」は「結果」です。保護者の方には堂々とアピールしておきました。
もちろん、塾の本当の評価、しいては各先生の評価というのは、卒塾後、何年も経ってから下される評価が一番正しい評価だと思っていますので、「人数増えた」「成績上がった」というだけで慢心してしまうには、私はこの業界に長く居すぎています。
自身の次のステージをどこに設定するのか。未だに模索中ですが、この生徒たちと共に、とりあえずは次年度歩み出そうと思っています。
追伸
年々頂けるチョコが減る一方だったバレンタインデー。今年はどうしたわけか、何年かぶりに多くのチョコをいただきました。ありがとうございます。
まあ、これも何年か後に再度いただけるかどうかというのが、本当のバレンタインとしての評価だとするならば、「今の」個数にそんなに意味はない。塾講師の「今の」評価と同じ生徒から受ける「10年後の」評価と同じさ。
とうそぶきつつも、本音は嬉しい自称28歳でした。
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