2016年 公立中期入試を終えて
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(一部に誤りがあり、訂正したものに差し替えております)
以前は、報告を待ちきれず、受験番号を控えて自分自身の目で現地まで確認に行った事もありましたが、制度が変更になってからは、ただひたすら報告を待つのみとなっています。
電話が鳴る度にビクっとしましたが、全て合格発表とは関係の無い電話。仕方ない事とはいえ、気持ちは「勘弁してくれー」でした。特に、こんな日にかかってくる業者電話には、イライラしかしません。
まあ、結果的には電話での合否報告はなく、ほとんどの生徒が報告をしに塾まで来てくれましたので、電話を気にする必要は無かったのですが。
報告に来てくれた子の中には、嬉しさのあまり号泣ながら報告に来た子もいました。よほど不安で怖かったのでしょう。
「おめでとう。不安でしかたなかったんやろ?もっと前もって勉強していれば、泣くほど心配することなかったんやで」とエンジンのかかりの遅かった彼女には嫌みを放ちつつも、歳のせいか少しウルッときた私。
受験勉強で忙しくて作れなかったという、バレンタインのチョコとお手紙をセットで頂きました。今年は、どういうわけだか、生徒さんからたくさんのお手紙を頂く年となりました。こういった時代ですから、手書きの手紙の方がじーんときますね。
早速、生徒さんから頂いたお手紙の一文を、昨日の中1ガイダンスで配布した資料の中に、写真を背景に辛うじて読めるか読めないか程度の文字色で引用させていただきましたが、何だかアルバムのジャケット風で、その雰囲気は気に入っています。
ただ、「香口先生のおかげで」のような文を、作成時には手紙を読み返した事もあって気分が高まっていたので平気で文章にしていましたが、いざ説明会で保護者の方を前に披露する際には、恥ずかしさの方が上回ってしまいました。次年度の体験記は、もう少し表現をいじってしまおうと思います。
さて、合格者の報告が相次ぐ中、残念ながら不合格の報告もありました。しかも、不合格者の2名とも、当日の入試得点は、何と当塾から合格した生徒と同点だったという残酷な結果を突きつけられました。
同じ塾生同士で、ペーパーテストは同点ながら合格者と不合格者に分かれてしまう・・・・
内申点と当日点の配分が半々ですから、当然起こりうることとはいえ、同じ塾生同士に何もそんな配剤をしなくても、と恨み節を言いたくなります。
「実力では負けてないということだ」という、自分で口にするのも愚かしい言葉をかけるのが精一杯でした。
内申点の重要さは、何度も伝えてきたつもりでしたが、「つもり」は所詮「つもり」でしかありませんし、私自身も心のどこかで、まあ、彼なら中期ではなく前期で御三家のどこかには合格するだろうから大丈夫だろう、と彼が2年時に甘い期待を抱いてしまっていたことが悔やまれます。
いくら私が悔やんだ所で何も変わりません。私が出来ることは、次の世代に活かすことだけ。中1ガイダンスでは、例年以上に、熱く内申点の事を語りました。
定期テスト対策にも、徹底的に手を加える予定です。もう次の世代が、受験に向けて動き出しています。この土日月の三連休とも、新3年生が学習しにやってきました。人数はまだまだ少ないですが、時期だけを考えれば、今年の中3よりも早い始動です。
その期待に応えるべく、次年度、新たな自習室を設け、その運用システムも見直します。面談で保護者の方から頂戴した言葉がヒントになっています。さらに、英検対策授業、入試対策授業、テスト対策授業など、以前の塾では当たり前に実施されていたものを、こちらでも再現していこうと思っていますので、ご期待下さい。
念願の講師スペース(私は引っ越し時期を逃したため以前の部屋に取り残されたままですが・・・)も作りましたので、今年は私だけでなく、より多くの講師がお子様に関われるような空間となります。
卒塾生が塾に顔を出してくれた時、「ずるい!めっちゃ良くなっている」と言ってもらえるような、毎年良くなっていくことが目的です。幸い、2年連続して「ずるい!」と言われています。さてさて、今年は・・・
最後に、中3の皆さん。本当にお疲れ様でした。成績の上げっぷり、自習室の使用頻度、その利用の様子など、私の記憶に強く残る世代となりました。そして、その伝統は確実に次の世代に遺伝しています。
新中3は、今日も3名ですが、当たり前のように勉強しに来ています。今年の中3を上回る世代になることは間違いなし。
私も、高校部など新たな事に挑戦する年となります。思いっきり仕事をする。今年は、そんな1年になりそうです。
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