2016 進路指導
前回の更新は8月のバーベキュー大会ですから、気づけば、もう3ヶ月もブログを放置していたことになります。
毎度の事で恐縮です。休眠ブログ、そろそろ目を覚ましたいと思います。
さて、11月6日の日曜日、京都市内のほぼ全ての私学が参加する「私学個別相談会」を開催いたしました。なんと、今年で22年目となる歴史ある相談会です。
当塾からは、60名を超える生徒、保護者の方に足を運んで頂きました。遅くなりましたが、私学の先生方、ご参加頂いた方に厚く御礼申し上げます。
「開催している」というと、まるで当塾のみで開催しているようですが、主催は関西私塾の会という塾の団体で、当塾も加盟しております。
入会のきっかけは忘年会へのお誘いを受けたこと。そこから(説得に抗えず)正規会員となり、いつの間にやら「執行部」として、開催を手伝う側となっています。
「抗えず」と書きましたが、実は相談会は塾生に大変プラスになると当時から感じておりましたし、今でもとても重要なイベントとして位置づけています。
さすがに中3生全員に参加を義務づけるような事はもうしていませんが、可能であれば保護者の方もご一緒に参加頂くというのは、当時から変わらぬスタイルです。
志望校に迷っている生徒さんにとっては、私学が一堂に会するこの機会を利用して、多くの学校の話を聞いていただき、帰宅後、持帰った資料を前に家族みんなでお互いの意見をぶつけ合っていただきます。(実は、これが最も重要)
その際に、保護者の方が昔のイメージで学校を語り出すと、一気に子供は話す気を無くしてしまいます。また、子供たちに伝えられるお話は、時として子供にとってはイメージするにも限界を超える場合もあります。
「国公立対策に力を入れています」という言葉の力強さに、「僕、ここに決めます」と思わず言ってしまわぬよう、センターを具体的にイメージできない中学生に咀嚼する立場として、塾ももちろんですが、保護者の方のお力も必要なわけです。
その2つの理由から保護者同伴を勧めているというわけです。
生徒の側にも、「小さい頃から君たちを見てきた一番の理解者である親の考えは絶対に参考になる。むろん、言いなりではダメだけれど、意見が分かれたとき、相手を説得できなければ君たちの負けだ」と伏線をしっかりと張らしていただいています。
昨年度も、当相談会で考えてもいなかった学校に志望校を変更した生徒さんがいます。何校か回って「もう帰ろうか」という時、あと1校だけお話を聞いてみようと思ったらしく、私にオススメを聞いてきたのです。
その時にオススメした学校を親子共々気に入ってしまい、本当に第一志望校になってしまいました。縁とは不思議なものです。
その生徒さん、英語が苦手だったはずなのですが、英検2級も無事に合格したそうです。「私のオススメ見事だろう」と手柄顔して言いたいわけですが、実際のところは、そんな気持ちよりもほっとしているという部分の方が勝ります。
進路指導に取り組んでいる先生は皆同じ思いでしょう。進路指導はデーターだけインプットしていれば良いというわけではありません。経験とカンに頼らざるを得ない場面は多々あります。
その判断が良かったのかどうか。それを知る貴重な場として、大学合格を機に元塾生から声がかかるという機会(とどのつまり、合格祝いの要求だけれど、会いたかったという奴らの声に嘘偽りなど含まれていないと信じたい)があります。
ここで得られると情報は、私にとってはご馳走する以上の価値があるのです。大学受験の結果報告の数(とその後のおねだり)が、その世代が中3時、塾として成功だったのかどうかの1つのバロメーターでもあると思っています。
今年の中3の結果、つまり今の塾の本当の通知表は3年後に分かるというわけです。
中3生41名全員の進路に責任を持つ、と言えば「どう責任取るの?」と返されがちですが、確かに、私に出来ることと言えば、結果が出なければ共に苦しみ、悩み、3年後上手くいかなければ、それを知って、また苦しみ悩むという程度のものです。
でも、だからこそ、苦しみたくないからこそ、必死で答えを探そうと努力を続けて、もう何年目でしょうか。
今年も子供たちを送り出さないといけません。不合格にくれる涙など見たくありませんし、数年後に高校選択を後悔している姿も見たくありません。
塾で頑張っている子供たちは、本当に逞しくて心地よさを感じるだけに、その頑張った甲斐は与えてあげたい。
努力が必ず報われるわけではない事は、私が一番良く知ってはいますが、高校受験だけは努力が報われてもいいじゃないか、いや、報われるべきだと思います。
あと3ヶ月。本気で頑張っていきましょう!!
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