2015 中国へ転校する生徒さん

2015 中国へ転校する生徒さん

昨日の金曜で、北野中の定期テストが終わった。

土日のテスト対策授業に加え、朝から実施している「朝学」の疲労が蓄積していると感じたので、本日の土曜日は、お昼頃から開けることとした。

ただ、テストが終わった昨日の金曜日も、そのまま学校帰りに中3生たちはやって来て勉強していた。

「テストが終わった日くらい」とはならないのである。「努力し、その上で結果を出すこと」が家訓の私ですら、「今日はいいんだけど・・・」と言いたくなったくらいである。

やる気のある生徒を担当する事は体力と気力の勝負である。

本日もかなりの数の生徒が塾にやって来た。いや、その数自体は、これまでと比べてもそんなに変わらないのだが、質問の内容や質が格段に良くなってきたと感じた。

おかげで、定期テスト直前の生徒は、嘉楽中の2名だけなので、北野中の時に比べれば、言い方は良くないが「らく」であるはずなのだが、中3たちの気合いのお陰で、模試の過去問をたった数人分作ってセットするのに1時間以上かかるほど、質問ラッシュであり、表面だけの質問が少なく、問題をじっくりと考えた上での質問が多くなってきたので、時間もかかる。

「先生、まだ手が空かないかな?」と様子を見に来る生徒達に前々から申し訳ないと思っていたので、先週より、今後の入試やテスト対策を乗り切るために、サポートをしてくれるスタッフを1人入れることにした。(今日も来て貰えば良かったと少しだけ後悔)

ちょっとした質問対応や、コピーや教材作成などを手伝っていただこうと思っている。こういう事は、教室に常駐していない先生には頼めない。わざわざ、原稿を離れの事務所に持って行き、これ10部ほど製本お願いね、などと言えるわけがない。

2年以上待って、ようやく待望のうち専用のスタッフを手に入れたわけだが、若くてイケメンなのもグッド。そちらに質問が集中してくれれば、私も逆に自習に来ない生徒を呼び出して、そちらに対応するなど、新たな動きが出来るようになるし、生徒の不満も少しは減るだろう。

ようやく、この段階だ。正直、私の描いていた未来予想図に比べれば、その歩みは遅すぎる。自身が至らないのだろうと反省の日々。

そんな状態でも、「ここを選んで本当に良かった」と言ってくれる生徒がいる。2年前、あちこちの塾を回った中から、うちを選んでくれたそうだが、「その時の娘の眼力は間違っていなかった」とお母様から仰っていただいた。

しかし、そのお言葉を頂いたのは、残念なことに、お別れの席である。

そう、彼女は、父親の仕事の関係で、10月から中国へ転校となる。私は、そういった経験がないので、海外へ旅立つ彼女に何のアドバイスもすることが出来なかったが、ただ、若者だけが持つ未知の物に対する旺盛な好奇心というか、冒険心というか、そうなる事が決まってからの彼女からは、中国での生活が楽しみで仕方がないという印象しか受けなかったことは良かったと思っている。

むろん、クラスのムードメーカーであり、成績も優秀な生徒さんなので、まだ中2ということもあり、今後の伸びしろも楽しみにしていただけに寂しいことは寂しい。

また、長年塾をやっているが、こういったケースでの年度途中でお別れをするという経験もあまりない。そもそも、年度途中で生徒が塾を去るという経験自体を、幸か不幸か、若い頃にあまりしてこなかったのである。おかげで、雇われの身でありながら、経営者以上に非常に退塾に脆いという欠点を持ってしまっている。

さて、何か思い出の品をと考えるも思いつかず、ありきたりではあるが、クラスのメンバーで寄せ書きを書いて贈ることにした。

塾長をしている身なので、寄せ書き自体は何度か貰った事があるし、コメントを書いたことはあるが、自身が中心となって作ったことはこれまで一度もなく、今回が初挑戦となる。

その完成品がこちらである。
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先生方のコメントも載せるべきという声も生徒から上がったが、日程的にY先生にコメントを書いて頂くことが出来ず、それは断念した。

そういうわけで、私もコメントは書かず、生徒オンリーの寄せ書きという体裁となった。(おじさんが書くのも照れくさいというのも半分あったが)
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西山高校のキティちゃんの袋が可愛いので、そこに色紙と私からのささやかで、かつ塾らしい品物(といっても本人は喜ばないかもしれないものと言えば分かります?)と一緒に本日渡した。

出発は明日だそうだ。テストを受けた後、たった2日しかない。さぞ大変な1週間だっただろう。

でも、日本での最後のテストのお手伝いが出来たことは本当に良かった。その結果は本人にも伝えられるかどうか分からないそうなので、こちらが知ることは叶わないのだが、そんな事はどうでも良い。

ただただ、数年後の再会が楽しみである。一体どんな成長物語を聞かせてくれるのだろうか。

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