2016 夏期講習(その③)
京都の小中学生の夏は短く、中学生は明後日からもう学校が始まります。よって、明日の月曜日が夏休み最後の1日となるわけですが、例年、最終日には中3の講習を入れないようにしていますので、昨日の土曜日が中3の講習最終日となります。
講習が始まる前、『勉強合宿に行きたい』と大合唱の生徒達を前に、『みんなで泊まりたいだけやろ』と返していた私ですが、その昔『勉強合宿』を当たり前のように行っていた時代がありました。
ただ、自身が塾長という立場になってみると、講習費+合宿費という膨大な費用に対して、どうしても積極的になれず、さりとて、合宿で見せる生徒のモチベーションの高さ、講師との一体感は捨てがたく、2~3年ほどは悩みながら合宿を続けていました。
そのうち、『塾で合宿すればいいのでは?(ただし、寝泊まりは自宅にて)』と思い立ち、夏期講習を今のスタイルに変更してからは、膨大な費用に心を痛めることもなくなり、生徒からも、『合宿行きたい』という声は聞くこともなかったのですが、今回久しぶりにその声を聞いたというわけです。
どうやら、友達の通っている塾が合宿を行うらしく、それで関心を持ったご様子。(そんなに行きたいのなら・・・)と私もほんの少し気持ちが高ぶりましたが、多くの先生(主力)を連れて行かないといけないので、他学年のことを考えればお盆休み等に実施するしかない点と、やはり保護者への費用面の負担が大きいことを思いだし、踏みとどまりました。
ただ『ダメ!』とだけ言うのは気持ちが悪く、私が育星舎にやってくる前の年、お隣の教会から道具一式を借りてBBQを行ったようで、その時の写真を見た私は、塾の敷地内でBBQが出来るという経験したことのない環境に、『いつかやりたいな』と漠然と思っていたので、『じゃあ、最終日にBBQな』という代替案で決着となったわけです。
さてさて、本日がその決行日。天気に恵まれ過ぎ、暑すぎるので木陰で開始。
調理はK先生。食材の買い出しから、下ごしらえ、火起こしまでの全てを1人で担当してくれました。食材購入をイズミヤのみで全て済ませようとした私とは違い、食材毎に店を替える手間のかけよう。肉一つとっても、「すごい、柔らかい。美味しい」と大好評。
「イカを忘れないで!」とイカ希望のNさん。何と自分でさばき始めました。その慣れた手つきに、意外といえば失礼ですが、正直驚きました。ちなみに、私は、軟骨の抜き方も知りませんでしたし、皮のはぎ方も知りません。
美味しそうに焼けたイカ。エリンギも生徒の希望。イズミヤで購入した「ネギマ」は私アイデアですが、全くの不評。センスのかけらも感じません。
私がした仕事は焼く前にジャガイモを茹でたこと。ジャガバターのリクエストに応えたものでした。私の仕事の中で、唯一これだけは好評でした。
他にマシュマロを焼いてみたり、思った以上に子供たちは楽しんでくれましたし、それはやはり料理が美味しいから。手前の大きな肉の塊。これ、鶏肉なんですが、火加減、塩加減の絶妙なこと。
それを鮮やかな包丁さばきで切り分けるK先生。女生徒から歓声が上がります。それを美味しそうにたくさんほおばるTさんをパシャリ。
〆はもちろん、ジャンボで調達した焼きそばです。使用する油はラードで、慣れた手つきで調理するK先生。
大昔、生徒を引き連れ琵琶湖にBBQをしに行ったとき、私が作った焼きそばとはケタが違います。(今でも、お湯を注ぐだけでは出来ない焼きそばを自宅で調理してみると、なぞの物体が出来上がります。何故だか全然分かりません。どなたか手ほどき願います)
ほっこりしたところで、男子軍団をパシャリ。主力の3人をクラブ体験や部活で欠いたにも関わらず、よく食べてくれました。
やはり男子の写真では映像的に映えませんので、〆のアイスでほっこりしている女子2人に締めていただきましょう。
思っていた以上に楽しくて、あっという間に3時間くらい経過していました。ジュースの差し入れを持って朝9時から自習し、買い出しも手伝ってくれたK君、O君コンビ。(BBQ後、そそくさと帰宅しましたが)
参加費を払おうとした生徒もいますし、心から感謝してくれた生徒もいました。こういった機会で初めて知ることができた生徒の素顔というか、気質の良さというか、感心すべき点というか、授業では見えなかった新発見に触れた今日1日。
BBQ後、塾で自習し、夜に帰宅する際に、「ありがとうございました」と深々と頭を下げる生徒に、「こいつのためなら・・・」と思ってしまう青い私ですが、いずれにせよ、気持ちよく働くにこした事はない。
そういう意味では、子供の方が素直になれない大人なんかよりも、ずっとずっとこちらを気持ち良くしてくれる。
そうやって、毎年毎年、上手く乗せられてしまっているだけなのかもしれませんが、別にそれでいいじゃない?
さあ、明日も9時から開けまっせ!!
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